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低分子コラーゲンを経口摂取することによる効果の検証

新素材開発

コラーゲンは、肌の中でハリや弾力に関わる主要な構成成分として機能し、優れた美容素材として知られています。私たちは、日々のスキンケアに加えて、コラーゲンを食事で摂取することで、身体の内側からも美と健康に働きかけることができると考え、コラーゲン素材の機能性研究を開始しました。

コラーゲンは体内で分解され効果は期待できない?

これまで、コラーゲンを食事で摂取することの効果については、ヒト試験での研究で、美肌や健康維持につながることが知られています。しかし、口から摂取したコラーゲンは、体内でアミノ酸に分解されてしまうため、効果が期待できないのではないかという考えもありました。私たちは、このような課題を含め、コラーゲンが持つ可能性をより引き出すために、「経口摂取したコラーゲンの効果」について研究しました。

研究1. 低分子コラーゲンを含んだ食品の機能性を検証

※1:コラーゲン含有食品摂取群(コラーゲン含有食品…低分子コラーゲンペプチド(魚由来) 、ヒアルロン酸、セラミド含有米エキスを配合した食品)n=22
※2:プラセボ摂取群 n=22
※3:摂取前との比較:**p<0.01 (1標本t検定)
※4:プラセボ摂取群との比較:*p<0.05(2標本t検定)

分子量が小さいため、高い吸収効果が期待できる「低分子コラーゲン」を含んだ食品を摂取し、頬における角質水分量を測定しました。図では、コラーゲンを含んだ食品摂取群において、摂取前と4週目を比較すると4週目の角質水分量(頬)が増加したことを確認しました。

研究2. 低分子コラーゲンを含んだ食品摂取後、乾燥に係わるお肌状態を評価

※1:プラセボ摂取群 n=30
※2:コラーゲン含有食品摂取群(コラーゲン含有食品…低分子コラーゲンペプチド(魚由来) 、ヒアルロン酸、セラミド含有米エキスを配合した食品)n=29
※3:プラセボ摂取群との比較:*p<0.05(Mann-WhitneyのU検定)

プラセボ摂取群と「低分子コラーゲン」を含んだ食品を摂取した群で、お肌状態をアンケートで評価しました。図では、点数が高いほどお肌状態が良いことを示しています。比較すると、コラーゲン含有食品摂取群において「肌の乾燥(顔)」、「肌のしっとり感(顔)」が改善したことを確認しました。

口から摂取するコラーゲン
カラダの内側から美しく、
コラーゲンを手軽にしっかり

口から低分子コラーゲンを含んだ食品を摂取することで、頬の角質水分量が増加し、乾燥に係わるお肌状態が改善したことがわかりました。私たちは、肌のハリや弾力に関わるコラーゲンを皮膚に塗布することに加え、口から摂取することもお肌への効率的なアプローチ方法であると考えています。今後も、お客さまのお肌悩みを解決できる商品の開発に向けて、コラーゲンの効果とお肌へ効率的にアプローチする方法について研究を進めてまいります。