コラーゲンの浸透性とバリア機能を高める独自成分 「プロテクトコラーゲン」の製造方法に関する特許を取得
研究開発 2024.08.21
新日本製薬 株式会社(本社:福岡市、代表取締役社長CEO:後藤孝洋)は、コラーゲンの浸透性とバリア機能を高める独自成分「プロテクトコラーゲン」の製造に関する特許を取得したことをご報告いたします。
【特許の概要】
登録番号 : 特許第7466852号
登録日 : 2024年4月5日
発明の名称 : コラーゲンペプチドを含む組成物を製造するための方法
【研究背景】
当社は肌の大部分を占めるコラーゲンがアンチエイジングにおいて重要と考えています。しかし、一般的に水溶性成分のコラーゲンは、肌に浸透しにくく機能性を充分に発揮できていないと言われています。そこで、水と油の両方をなじませる性質(両親媒性)を持つリン脂質に着目。リン脂質とコラーゲンを組み合わせることにより、浸透性を高められるのではないかと考え、本研究に取り組みました。
【研究結果】
水溶性のコラーゲンを細胞膜の構成成分であるリン脂質と組み合わせることで浸透性を高められる「プロテクトコラーゲン」を独自開発しました。コラーゲンとリン脂質を組み合わせると、コラーゲンがより小さく均一になり、肌のすみずみまで行き渡ります。また、バリア機能を向上させることを確認しています。
【「プロテクトコラーゲン」のバリア機能検証】
下記のモデル製剤をつくり、バリア機能の検証を行いました。
・プロテクトコラーゲン配合製剤
・一般的なコラーゲン配合製剤
・無塗布
研究1. モデル製剤を6週間継続して使用した肌の水分蒸散量を測定
下記は、一般的なコラーゲンを「1」とした場合の変化量を表したグラフです。プロテクトコラーゲン配合のモデル製剤は、水分蒸散量が低く、他のモデル製剤に対して肌が水分を保持できていると確認できます。
研究2. 角層細胞を染色し、状態を測定
プロテクトコラーゲン配合のモデル製剤を使用した肌の角層細胞は、均一に配列しており重層剥離が見られません。この画像によって、肌のバリア機能が向上している状態だとわかります。
【新日本製薬の研究開発について】
当社は、美と健康の領域で「新しい」価値をお客さまにお届けするため、スマート“ライフ”サイエンスという研究方針を掲げています。特にコラーゲンと絶滅危惧種の薬用植物「ムラサキ」の研究に力を入れ、コラーゲンに関する特許を4つ、ムラサキの栽培に関する特許を1つ、紫根に関する特許を1つ取得しています。今後も美と健康の領域で、お客さまのお悩みを解決するため、大学やパートナー企業と共に新素材の研究を推進してまいります。
新日本製薬の研究開発サイト: https://corporate.shinnihonseiyaku.co.jp/rd/
* 当リリースは薬機法等諸法規に基づくものではありません。