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環境への取り組み

環境方針・目標

新日本製薬は“限りない未来”のため、気候変動をはじめとする環境問題への対応は、事業を継続していくためにも重要な課題であると捉え、企業活動のあらゆる面において環境に配慮した取り組みを継続的に行っていきます。

環境方針

新日本製薬は、2023年6月のサステナビリティ委員会の承認を経て、環境方針を策定しました。今後はこの方針に沿い、事業の推進と環境問題の解決に向けて取り組んでいきます。

当社グループはパーパスに掲げる『美と健康の「新しい」で、笑顔あふれる毎日をつくる』の実現のため、事業活動や社会貢献活動を通じて地域社会や社会に貢献する地球環境にやさしい企業活動に取り組みます。

  • 資源の有効活用
    私たちは、限りある資源を有効活用し、資源のリサイクル率の向上や廃棄物削減、省エネルギー、水保全に努めます。
  • 生物多様性の保全
    私たちは、バリューチェーンでの生物多様性への影響の把握につとめ生物多様性の保全と回復に努めます。
  • 気候変動への対応
    私たちは、事業活動を通じて排出される温室効果ガス、特にCO2の排出量削減と地球温暖化の防止に努め、脱炭素社会へ貢献します。
  • 法令規制の遵守
    私たちは、環境保全に関する法規則を遵守します。
  • サプライチェーンとの協働
    私たちは、お取引先さまとの協働により事業活動において環境配慮に努めます。
  • 社内教育・啓発
    私たちは、従業員の環境方針の理解と環境保全に対する意識向上に努めます。

環境目標

新日本製薬では、環境問題への対応を社内で促進するため各種目標を設定して、毎年その進捗をサステナビリティ委員会で協議しています。
適正な在庫回転率の維持 25
エコフレンドリーな緩衝材の使用率 2030年度までに100%
化粧箱・配送箱での認証紙使用率 2030年度までに100%
資源使用量の把握 2030年度まで

推進体制

新日本製薬は、全社一体となって環境問題への対応を進めるため、サステナビリティ委員会で協議を行っています。2023年度は、サステナビリティ委員会で協議を行い環境方針を策定しました。今後も特定しているマテリアリティに加え、企業として対応すべき環境課題について、情報の収集とリスク評価を実行し、事業活動と環境保全に取り組んでまいります。

気候変動への対応

近年、地球温暖化の影響とみられる異常気象が頻発し、年々深刻さを増しています。新日本製薬は、2022年度よりCO2排出量の把握を進めると同時に、削減に向けた取り組みを推進しています。

CO2排出量

新日本製薬では、CO2排出量削減の目標を設定するため排出量の把握を進めています。今後は把握した排出量をもとに、削減目標の検討を進めていきます。

2023年排出量
Scope1 2.0
Scope2 488.0
Scope3 26,095.4
算定期間:2022年10月ー2023年9月  算定範囲:新日本製薬株式会社
※Scope3カテゴリ1・4・12については、算定対象を化粧品に限定し、算定しています。カテゴリ8・10・11・13・14・15は、該当する排出がない、他カテゴリやScope1+2に含めて算定している等の理由から算定対象外としています。
2023年度はカテゴリ5について算定に使用する産業廃棄物データが集計前のため未算定となっています。

TCFD

昨年度、TCFDに沿って特定を行ったリスクと機会をもとに、財務影響の洗い出しを行いました。洗い出した財務影響をもとに、リスクと機会の再評価を実施し見直しを行っています。

詳細はTCFDのページ でご確認いただけます。

循環型社会への取り組み

限られた資源を有効に活用し続けるため、新日本製薬では、継続的な3R活動のほか、プラスチック使用量の削減に向けた取り組みや再生原料からできた素材への切り替えを推進しています。

省資源の取り組み推進に向けた資源使用量の把握

新日本製薬は、資源使用量の削減や有効活用の取り組みを進めるため、使用している資源量の把握に取り組みました。 資源を以下のように整理し、事業活動・販促活動・オフィス活動で使用する資源とリサイクルされずに廃棄となる資源量 の把握を行いました。
活動 資源種別
事業活動 容器・包装 ガラス瓶(透明)
ガラス瓶(茶)
ガラス瓶(他)
プラスチック
販促活動 梱包資材
緩衝材
商品同梱資材
DM
店頭販促資材
オフィス活動 瓶・缶
プラスチック
今後把握した資源使用量は廃棄量をもとに、省資源化に向け目標を設定する予定です。

プラスチック使用量の削減

2023年5月にリニューアル発売した主力のパーフェクトワンオールインワン美容液ジェルで、新たにつめかえ用の販売を開始しました。つめかえ用の発売は、お客さまからのご要望も多く、環境への配慮とお客さま満足の両立をめざし、発売にいたりました。資源使用量の削減だけでなく、梱包発送時の重量も軽量化することができるため、CO2の排出量削減にもつなげたいと考えています。

納品書を見直すことで廃棄する紙資源を削減

廃棄する紙資源の削減を目的に、お客さまに商品をお届けする際に同梱する納品書の見直しに取り組みました。当社ではお客さまのお買い物ステージやご注文される商品によって、5種類の納品書を作成し同梱していました。しかし、納品書の種類によっては多くの廃棄が発生していたことから、お客さまの利便性を維持しつつ資源の削減を実現するため、納品書の種類の削減に取り組みました。まずコールセンターに集められるお客さまのお声(VOC※)から、納品書に関するお声を抽出・分析しその結果をもとに、記載内容がわかりやすいレイアウトや表現を検討しました。この結果、これまで5種類作成していた納品書を2種類にまでまとめることができました。これにより納品書に使用している紙資源廃棄量の削減を見込んでいます。今後も引き続き資源使用量の削減や廃棄量の削減に取り組んでまいります。

※Voice of Customer

生物多様性の保全

新日本製薬では、商品に天然由来の成分を多く採用しています。お客さまに満足いただける商品を提供し続けるためには生物多様性の保全が重要と考え、社内外での取り組みを推進しています。

絶滅危惧IB類(EN)に指定されるムラサキの栽培方法確立と商品への採用

新日本製薬は、古くから漢方薬として使われてきた「ムラサキ」の根の部分である紫根に注目し、その成分が肌のシワやたるみの原因となるコラーゲンの減少を改善・解決できるのではないかと考え、研究を行っています。しかしムラサキは、絶滅危惧IB類(EN)に指定されており、その供給の多くを輸入に頼っています。そのため当社では、ムラサキの国内栽培を可能にするため2006年から栽培方法の研究を行ってきました。2009年には、筒栽培を活用した国内栽培に成功し、2016年にムラサキの有用成分含有量を高める栽培技術に関する特許を取得しました。また、紫根から抽出した紫根エキスをリポソーム化することにより、肌への浸透性を高めることができる「カプセル紫根※」の製造方法の特許を取得しています。

※:油溶性シコンエキス(1)、水素添加大豆リン脂質(保湿成分)

ムラサキを配合しているPERFECT ONEの商品数※ 39
※PERFECT ONE ・ PERFECT ONE FOCUSの商品数(限定品 ・ サンプルを除く)

FSC®認証紙の採用

世界の森林が急速に減少していることから、当社では、国際的な規格をもとに、適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、その他適切な森林資源の使用につながる原材料を使用したF S C ®認証紙の採用を積極的に進めています。パーフェクトワン オールインワン美容液ジェルシリーズの化粧箱のほか、2021年に販売を開始したパーフェクトワンフォーカスでもFSC®認証紙を採用しています。また商品のお届けに使用する配送箱に同年よりFSC®認証紙を採用しています。(FSC®N003734)

水・化学物質への対応

新日本製薬は、研究施設のある吉塚オフィスにおいて環境法令を遵守した取り組みを行っています。

水質・土壌汚染防止

新日本製薬の研究施設のある吉塚オフィスでは、化学物質を含む廃棄物、廃液などの漏洩による土壌・地下水の汚染防止に努めています。土壌汚染対策法や廃棄物の処理及び清掃に関する法律、大気汚染防止法、水質汚濁防止法など、企業活動により排出される廃棄物、排水、排ガス等を取り締まる各種法令、及び自治体の関連条例に従って、定められた手法に則り記録、保管、移動、廃棄、必要な調査点検を定期的に実施しています。

化学物質リスクアセスメント

2016年6月に施行された改正労働安全衛生法により、一定の危険有害性のある化学物質について、化学物質を取り扱うすべての事業場におけるリスクアセスメントが義務付けられました。吉塚オフィスでは、品質保証課、R&Dセンター課の社員が勤務しており、危険や健康障害のリスク低減対策を行っています。具体的には以下6つの取り組みを実施しています。

定期的な健康診断:半年に1回特殊健康診断実施
労働安全衛生法で定められた労働衛生対策上特に有害であるといわれている業務に従事する労働者等を対象として実施する健康診断を実施しています。
作業環境測定

有害な因子による労働者の健康障害を未然に防止するため、作業場の環境測定を年に1回実施し管理しています。

試薬管理

試薬を使用する機器に取扱い時の注意(換気等)の掲示を行っています。また使用記録管理台帳を作成し、使用した薬剤については使用前後の数量、使用者等を記帳し管理しています。

有機溶剤作業主任者の常駐

有機溶剤を取り扱う作業場や作業方法の指示等を行う責任者の講習を修了した社員が常駐しています。

教育訓練

薬剤(特に有機溶剤)について、行政のテキストをもとに勉強会を実施しています。

薬剤の廃棄について
薬剤の廃棄は、使用する薬剤の種類によって廃棄タンクを準備し特定の処理を行い、産業廃棄物業者へ廃棄を委託しています。また、受領した産業廃棄物管理票(マニフェスト)を自治体へ、産業廃棄物管理票交付等状況報告書にて報告しています。