成長戦略:中期経営計画「Growth Next 2027」
2025年度から2027年度までを対象とする新中期経営計画「Growth Next 2027」では、「トレンド×VOC※×独自価値」という全社戦略を掲げ、それに基づく4つの重点活動に取り組み、持続的な成長と企業価値の最大化をめざします。
※Voice Of Customer(お客さまの声)
前中期経営計画の総括
前中期経営計画「VISION2025」では、これまで主力としていたオフラインチャネルに加え、ECチャネルの拡大が進捗しました。また「PERFECT ONE FOCUS」や「Fun and Health」などの育成ブランドは計画を大幅に上回る成長を遂げ、ブランドポートフォリオが拡大しました。
一方で、主力ブランド「PERFECT ONE」の卸販売や海外販売は、新型コロナやカントリーリスクの影響を受け、計画から遅れが生じました。また、新規事業やM&Aについては、当社と親和性の高い案件を具現化できず課題が残ったものの、次なる成長に向けた貴重な学びとなりました。
Growth Next 2027の策定に向けて
前中期経営計画の成果と課題を踏まえ、Growth Next 2027では、当社の強みを「データベースマーケティング」「定期販売モデル」と再定義し、グループシナジーを最大限活用できる領域にて成長拡大するため、新たな成長戦略のもと、事業をさらに飛躍させるための計画を策定しました。
中期経営目標
ブランド別中期経営目標
「PERFECT ONE」の着実な成長に加えて、第二の柱である育成ブランド「PERFECT ONE FOCUS」「Fun and Health」「Wellness Food」を成長のドライバーとします。
新規事業やM&Aについては業績目標に織り込んでいませんが、事業全体へ貢献する第三の柱を創出すべく、体制を構築し取り組みを強化します。
長期的な事業展開イメージ
当社のパーパスを実現するためには、美と健康の領域において、世界中の人々が笑顔になれる様々な商品やサービスを提供することが重要だと考えております。その実現に向けては、重点活動に注力し基幹ブランドに次ぐ新たな柱となるブランドを育て、事業を展開していきます。
長期的な目標としては、当社の創業40周年にあたる2032年には売上高1,000億円到達を見据えており、今回の中期経営計画はその基盤構築として非常に重要な期間であると位置づけています。
成長戦略 中期経営計画「 Growth Next 2027」 戦略全体像
重点活動① PERFECT ONEのターゲットを拡大しミドル世代を獲得
現在は「PERFECT ONE」や「Fun and Health」でシニア世代の顧客を獲得し「PERFECT ONE FOCUS」でミレニアル世代の顧客を獲得しています。
今後、さらに商品ラインナップを増やし「PERFECT ONE」のターゲットを拡大することでミドル世代を獲得し、顧客ポートフォリオを拡充していきます。そのためには、チャネル戦略も重要であり、オフライン通販、EC、卸販売の各チャネルで連携し、オムニチャネル構築をめざします。
重点活動② データベースマーケティング強化による新規事業 ・ 新商品でLTVを最大化
「PERFECT ONE」では落とす ・ 満たす ・ 魅せるというスキンケアの手順に沿って、商品のクロスセルを提案する3STEP戦略を展開し、売上が継続的に増加した実績があります。
今後も、全ての新商品に対して戦略を展開し、新規事業や新商品に対して当社の強みである豊富な顧客データベースを活用し、クロスセルを積極化することで売上の拡大をめざします。
重点活動③ 米国を中心としたグローバル成長戦略の展開
2023年度からスタートした米国事業のフィジビリティスタディにおいては、化粧品の「PERFECT ONE」「PERFECT ONEFOCUS」の2つのブランドで展開を始めており、グローバルブランドとしてのブランド力を高めるための基盤構築を進めます。
通販事業を強みとする当社が、グローバル展開の先駆者となるべく、インフォマーシャルやECにおけるマーケティング手法の成功モデルを確立し、アジアをはじめとする各地域へ展開拡大させます。
重点活動④ 新商品と新サービス強化による事業成長の加速
さらなる事業成長のため、人的リソース及びITへの投資を強化します。
お客さま満足度の最大化に向けスピーディーな商品開発ができる体制と仕組みの構築や、AI活用による「トレンド×VOC×独自価値」を反映したヒット商品の開発精度の向上、顧客ロイヤリティの強化や研究開発の強化を行います。