パーパス経営浸透プロジェクトの取り組み
新日本製薬は2023年1月にパーパスを制定し、社内浸透を推進するため「パーパス経営浸透プロジェクト」を立ち上げました。IR ・ 広報室が主導していたプロジェクトは、全社でのさらなる推進を目的に各部署からメンバーがアサインされ、全社を横断する大きなプロジェクトとして動き出し、パーパスの浸透を加速させています。
「パーパス経営浸透プロジェクト」とは?
全社員がパーパスを意識した思考・行動を自発的に実践している状態をめざして「認知」「理解」「共感」「コミットメント」「自発的な行動」の5ステップでパーパスを推進していく3カ年計画のプロジェクトです。2024年度は「共感」と「コミットメント」を醸成する段階と位置づけ、社員が当社のパーパスに共感し、さらにパーパスを自分ごととして捉え、自身の業務とのつながりを理解できるような施策を実施しました。
共感
部のパーパス・課のパーパスを制定、朝礼スピーチにて周囲へ共有
「共感」のステップでは、社員が当社のパーパスに共感している状態をゴールとし、パーパスと向き合う機会を創出するためにさまざまな施策を実施しました。まず、会社のパーパスと業務のつながりを明確にし、各課が実現に向けた方針を持つために、会社のパーパスをブレイクダウンして部のパーパス・課のパーパスを制定しました。そして、社員一人ひとりが所属する部署のパーパスと自身の業務をつなげて考え、それを周囲の仲間へ共有することを目的に、自部署のパーパスをテーマとした朝礼スピーチを全拠点で実施。他部署の社員のパーパスやそこに込めた想いについても詳しく知る機会となり、部門を越えて共感が高まるきっかけとなりました。
10のAction、社内報「パーパス特集号」の発行
さらに、部署単位で「パーパスミーティング」を実施し、自部署のパーパスをどのような行動で実現するかを議論。全員で考えた内容を「10のAction」としてまとめて宣言し、共通認識を持ちながら取り組めるようにしました。参加した社員からは「他の人の考えを知ることで視野が広がった」「全員で実現しようという意識が高まった」等、前向きな声が寄せられ、責任者からも「具体的な行動を考え、アクションプランに落とし込めたことが良かった。今後は全員で実行していくことが重要だと感じている」とのコメントがありました。また、その行動の重要性を再認識してもらうために社内報で「パーパス特集号」を発行。取締役のトップインタビュー、各部署の「部のパーパス・課のパーパス」と「10のAction」とともに集合写真を掲載し、全社員の手元に届けることで、じっくりと読み、共感を深める機会を創出しました。
コミットメント
全社横断プロジェクトとして再始動
「コミットメント」のステップでは、パーパスと自身の業務のつながりを深く理解している状態をゴールとし、自分ごととして捉え、アウトプットする機会を創出。これまでのステップを踏まえ、パーパスの浸透をさらに加速させるためにも、全社横断的に推進していく必要があると考え、全社横断プロジェクトとして再始動しました。プロジェクトオーナーとリーダーを中心に、各部門を代表したメンバーが集まり約20名体制でプロジェクトを遂行。毎月実施している分科会では、それぞれの部署の知見を最大限に活かしながら意見を交わし、施策を企画・実行しながらパーパスの浸透に取り組んでいます。さらに、プロジェクトメンバー同士の交流をより深め、パーパスへの考えを共有し合う場として、取締役を交えた座談会「パーパスクラブ」を開催。座談会では、各部署の取り組みを共有しながら、メンバーが抱くパーパスへの想いを語り合い、自身の役割と責任を再認識するとともに、プロジェクトメンバー全員の意識を高める良い機会となりました。
MYパーパスを制定
これまでのステップでは、会社のパーパスから部のパーパス・課のパーパス、10のActionへとブレイクダウンし、パーパスへの理解を深めてきました。社員一人ひとりがパーパスの実現を自分ごととして捉え、主体的に行動できるよう、自身の役割や強みを再認識しながら、どのように貢献していくのかを考え、全社員が「MYパーパス」を制定しました。さらに、その後は制定したMYパーパスを周囲の仲間と共有する場としてMYパーパスをテーマにした朝礼スピーチを実施。スピーチでは、MYパーパスを作成する過程で気づいたことや、今後の業務にどう活かしていきたいかを一人ひとりが深く考え、そこに込めた想いなどを伝え合いました。
次年度:今後の取り組み
今後は最終ステップである「自発的な行動」をゴールに掲げ、全社員がパーパスを意識した思考・行動を自発的に実践できる状態をめざして取り組んでいきます。これまでの4つのステップを通して、社員はパーパスと業務を結びつけ、それを自らの行動に移す意識を持っている状態にあります。最終ステップの施策としては、社員の行動をしっかりと評価する仕組みを創ることが重要だと考えています。評価制度への反映や新たな表彰制度の導入など、メンバー全員で試行錯誤を重ねながら、引き続きプロジェクトを遂行していきます。また、全ステップが終了し、プロジェクトが解散した後の持続可能な仕組みづくりも課題です。今後は浸透施策を行わずとも、パーパスが自然と根付く環境をつくり上げ、社員一人ひとりが自発的にパーパスを体現できるような企業文化を築いていきます。
プロジェクト参加メンバーの声
Q:プロジェクトに参加した感想は?
当初は「自分のパーパスまで必要なのか?」と思っていました。しかし、朝礼で他の社員のMYパーパスに関するスピーチを聞くうちに、それぞれが大切にしている価値観を知ることができ、今ではとても良い取り組みだと感じています。
情報システム部のパーパス「テクノロジーのチカラでしあわせを」のもと、業務改善に貢献できるとやりがいを感じますし、プロジェクトを通じて部署を越えたつながりを持てたのも大きな収穫です。今後もさらに多くのメンバーと関わっていきたいと思います。
Q:あなたの部署のパーパスに込められた想いを教えてください
FOCUS事業課のパーパスは、“FOCUSブランドで「新しい」感動を届けます”です。パーフェクトワンフォーカスを通じてお客さまのお悩みに寄り添いながら、お一人おひとりの美しさを引き出し幸せになっていただくために、さまざまな「新しい」ことに挑戦し、感動をお届けしていきたいという想いが込められています。
これからも多くのお客さまに喜んでいただけるような「新しい」施策やプロモーションに挑戦していきたいです。